ご意見はこちら
国会議員駆ける

台風被害現地入り、予算委質問――激動の4日間 井上さとし

10月18日

20191018 井上 国会
台風被害現地に入り、2日連続の予算委質問――激動の4日間でした。

16日のTV中継入りの予算委員会で質問バッターになることは早くに決まり、日米貿易協定と米軍低空飛行訓練問題をテーマに準備をしていましたが、関電原発マネー還流問題が持ち上がり、一つのテーマを変更。13日は準備のために東京に残っていました。

 ところが12日に上陸した台風19号の甚大な被害が13日の朝からどんどん明らかになりました。特に千曲川が決壊した長野市は深刻。午後から急遽、党本部で開かれた党の災害対策本部に出席。15~16日に行われる予算委員会の延期を求めることを確認し、他の野党と電話で相談。

 この時点で、もう一つの質問テーマも災害対策に変更し、直ちに調査に入ることにしました。

 時間がかかっても車で現地入りする準備をしていましたが、夜になって新幹線が動き始め、23時過ぎに長野に到着。翌朝6:30にホテルを出発して武田参院議員、藤野衆院議員、長野県議団、市議団の皆さんらとともに調査活動。

 まずは避難所となっている豊野西小学校へ被災者の皆さんのお話しを聞きました。野々村市議が被災者の方の血圧を測るとなんと200! 直ちに長野市に対し、医療スタッフの避難所への配置を要請。医療生協の皆さんにもお願いしました。

 続いて千曲川決壊で一階が水没し豊野地区へ。佐藤久美子市議も自宅の二回からボートで救出されました。水が引き、泥が入り、滅茶苦茶になった室内を前に途方にくれる住民の皆さんを訪ねてお話を聞きました。深刻です。

 続いて千曲川が決壊した穂保地区の長沼へ。水がほぼ引き、消防団の皆さんも一軒ずつ訪ねて安否確認をされていましたが、歩くのに苦労する深いぬかるみの状態。決壊した現場では神社や住宅が跡形もなく流されている深刻な被害を目の当たりにしました。

 午後は三人の国会議員が分かれてそれぞれ別の現場に。私は、篠ノ井や松代の浸水状況や護岸が崩れている現場などを調査。

 国会では16時から与野党国対委員長会談が行われ、田村智子ん代理出席を指定もらいました。この場で、野党側から予算委の延期を申し入れました。与党が受け入れるかどうかは不明でしたが、受け入れない場合も質問は16日なので、翌日、政府からの聞き取りもして質問原稿を完成させようと考えて東京に向かう新幹線に乗りました。

 与党からの回答の連絡があったのはその車中。なんと、延期ではなく、2日共、冒頭一時間台風被害の集中審議をすることになったとのこと! 私が質問する以外にありません。国会まで戻ると時間がかかるので、大宮駅で秘書と共に下車し、駅ビル内の喫茶店で質問準備。メールで事務局に送り、通告をしてもらいました。

 翌朝9:00から予算委員会。避難所の改善など緊急課題に絞って質問しました。総理は「できることはすべてやる」と答弁は。必要なことはすべてやるよう求めました。

 その後、翌16日の質問の準備。夕方には党の災害対策本部が開かれ、各地の状況を報告。さらに質問通告と続き、夜遅くまで原稿の仕上げ。
 
16日は8:30から予算委。福島の被害について岩渕友議員がTV入りの初質問で政府に迫りました。私の質問は16時過ぎからでしたが、関電の原発マネー問題について、森本元助役の関連会社から自民党に政治献金が渡ってることを示したパネルに自民党がクレーム。よほど、後ろめたいようです。

 質問が始まる直前までやり取りが続きましたが、パネルの使用は全会派の合意が必要なため、残念ながら半分くらいを紙貼って覆ったパネルを使用せざるを得ませんでした。

 まずは災害対策で2度目の質問。被災地での医療費の自己負担の減免など求め、前向きの答弁を得ました。

 続いて原発マネー問題。再稼働のための原発の安全対策工事費の見込み額が膨れ上がるにつれて、森山氏がら関電幹部に渡した金品が増えてることや、自民党政治家への政治献金、関電などによる自民党議員のパーティ券購入などとの事実を示し、「原資は国民の電気料金だ。原発マネーの闇の解明は国会の責務」と迫りました。

 引き続き質問した大門議員の隣に座りパネル立て。予算委終了後、党の広報ビデオでのコメントの撮影。自民党がパネルで何を隠したのかをお話ししました。

 と、いうことで激動の4日間。前夜にテレビ質問が決まり、しかも2日連続のテレビ質問というのははじめてのこと。いや~疲れました。でも、引き続き被災地に大雨の予報。被災者のことを考えると弱音を吐くわけにいきません。がんばろう。

(更新日: 2019年11月28日)

記事一覧へ

page top