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政策・提言

長野知事選の結果について

日本共産党長野県常任委員会

長野県知事選で、日本共産党が推薦した「明るい県政をつくる県民の会」代表の野口しゅんぽう候補は、10万6120票(14・27%)を獲得しましたが、残念ながら勝利することはできませんでした。
野口候補と支持・支援していただいた県民のみなさんに心から感謝を申し上げます。また、「県民の会」に結集された団体・個人のみなさんの最後までの奮闘に心から敬意を表します。

今回の知事選は、マスコミも「異例中の異例」と報じた自民党を主軸にした「7党連合」(自民・公明・民主・維新・社民・ゆいの党・次世代の党)の推薦を受けた現職知事と日本共産党の推薦の野口候補とのたたかいとなりました。その中で、野口候補の政策と人物像が届いたところでは共感を広げ、日本共産党の参院比例得票率(13・87%)を上回る14・27%を獲得し、善戦・健闘しました。
詳細な総括は、今後、ともにたたかったみなさんのご意見をお聞きしながら、深めていきます。

私たちは、今回の県知事選を、国政での安倍暴走政治に審判を下し、県民の命と暮らし第一の県政に転換する選挙として、国政も県政も政治の流れをかえようと訴えてきました。
私たちの訴えは日増しに、政策と人物像が届いたところでは確実に共感を広げました。とくに「集団的自衛権反対」「知事が変われば子どもの医療費の窓口無料化は実現できる」との訴えは、最終盤、党派を超えて共感が広がりました。野口候補が勝利できなかったのは大変残念ですが、政治の流れを変える一歩を築いたといえる知事選挙になりました。
このことは、現職知事陣営が、県民の願いにこたえた具体的な政策を、県政でも国政でも、最後までほとんど語らず、もっぱら組織締め付け型の選挙に終始したこととの対比でも際立っています。

また、今回の知事選は政党の在り方を大きく問う選挙にもなりました。現職知事陣営は、自民主導の「7党連合」の野合で、県民が一番関心もち、県民の生活にも直接かかわる国政課題に全くダンマリを決めこみ、「7党連合」の間で国政は語らない「暗黙の了解」までとりつけました。候補者をたてられなかった自民党・公明党、自民党・公明党と手を組んだ民主党・社民党などの姿勢は、政党の役割を投げ捨てるものでした。そのことが、投票率の低下にも大きく影響し、同時に県政でも「自共対決」の時代の幕開けを浮き彫りにした選挙になりました。

自民主導の「7党連合」の県政が誕生しましたが、政策で一致していない「7党連合」の体制は、マスコミも「『県政のオール与党化』は、知事と県議会の緊張関係を緩め、県民の不満の行き場がなくなる危うさをはらむ」(「信毎」11日付)と指摘するように、県民の願いとこれから一つ一つ矛盾を深めざるをえないでしょう。その時に、県議会で唯一の野党としての共産党県議団の値打ち・役割は、ますます重要になってきます。
日本共産党は、これからも県民のみなさんとともに、要求にもとづく共同を大いに広げ、福祉・子育ての充実など掲げた公約実現、安倍政権打倒の国民的大運動を長野県から草の根から広げるたたかいを大いにすすめます。
そして、なによりも、国政・県政の政治の流れを変えるたたかいの決着は、当面は国政選挙が予定されていない中で、来春のいっせい地方選となります。県知事選でつくった政治の流れを変えるたたかいの一歩を、いっせい地方選でさらに大きく発展させ、過去最高の8人以上の日本共産党県議団をつくり、市町村議選での全員勝利めざし奮闘する決意です。

(更新日: 2014年08月11日)

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