参議院選挙の結果について 2025年7月22日 日本共産党長野県常任委員会
参議院選挙の結果について 2025年7月22日 日本共産党長野県常任委員会
7月20日投開票の参院選で、日本共産党を支持してくださったみなさん、酷暑のもと、身も心も全力を出し切って、ご協力いただいた支持者、後援会員・サポーター、党員のみなさんに、心からの感謝を申し上げます。
(1)
私たちは、衆議院に続き、参院でも自公を少数に追い込み、自民党政治を終わらせる展望を開くために、何よりも自民党政治と正面から対決し、責任ある対案を示す共産党自身の躍進を目標にたたかいました。
比例代表では、長野県で15万15%の得票を目標にたたかいましたが、得票数で6万3千票、得票率6・3%にとどまり、井上さとし参院議員の貴重な議席を失うという悔しく残念な結果になりました。県常任委員会として、期待に応えられなかった責任を深く痛感しています。党内外のご意見を受け止め、しっかりと教訓を引き出し、次の国政選挙のたたかいに必ず生かし、捲土重来を期す決意です。
(2)
選挙全体の結果で、自民党、公明党を、昨年の衆院選につづき、参院でも少数に追い込んだことは、それ自体としては、日本の政治にとって大きな前向きの変化です。長野県の自民党は、比例で22年参院選より10万票減らす歴史的大敗となりました。公明党も比例で約2万票減となりました。
一方、長野県でも、自民党の補完勢力や、外国人への差別を売り物にする排外主義・極右的潮流が得票を伸長させるという結果となったことは重大です。参政党が22年参院選より8万票伸ばし、保守党も4万5千票を獲得。こうした勢力の台頭は、自民党の悪政と選挙戦の真の争点を覆い隠し、党の前進を妨げる大きな圧力になりました。
同時に、「危険な主張が広がって怖い。共産党にがんばってほしい」など、わが党がこうした逆流ときっぱりたたかう姿勢を貫いていることが、あらたな信頼を広げたことも事実です。わが党は、補完勢力と排外主義・極右的潮流の危険性を直視し、人間の平等、人権と民主主義を守り抜く立場から断固としてたたかいます。
排外主義の潮流が台頭している根っこには、暮らしの深刻な困難と政治への閉塞感があります。その影響を受けている人々も含めて、切実な要求にこたえ、展望をしめすとりくみを大いに強めていく決意です。
いま、日本社会は、一方で自公の少数への転落、他方で危険な逆流の台頭という、大きな歴史的岐路にあり、政治の大きな激動が予想されます。自公政権とその補完勢力、排外主義・極右的潮流に正面から対決し、政治の転換をめざす日本共産党の役割は、きわめて大きなものがあります。いま日本の政治には、時流に流されず正論を貫く政党が必要です。私たちは、そのことを自覚し、長野県から、自民党政治に代わる新しい政治を模索・探求する「新しい政治プロセス」を前に進めるために、全力をあげる決意です。
(3)
長野選挙区では、立憲民主党県連からのよびかけにこたえて政策的合意も結び、日本共産党として、羽田次郎氏を野党統一候補として「支持」することを表明し、当選のために全力をあげました。
自民党は参院県区の議席奪還へ、初の女性候補者を擁立し、また排外主義をあおる政党の公認候補が立候補するなど、激しい選挙戦になりましたが、羽田次郎氏が再選を勝ち取りました。羽田氏の勝利は、長野県民の良識を示し、市民と野党が力を合わせれば政治は変えられることを、あらためて発信しました。長野県では統一候補が補選も含め5連勝となりました。引き続き、市民と野党の共闘をさらに発展させ、音をたてて崩れつつある自民党政治にかわる新しい政治をみんなでつくりあげるために、全力でがんばりぬく決意です。
(4)
今回の選挙で、私たちの訴えが届いたところでは、確実に共感と変化をつくり、支持の広がりをつくりだしました。しかし、党の自力の後退とあわせ、全有権者に訴えを届けきる点、とくに若い世代、現役世代に訴えを届けきる点では、SNSの活用など様々な努力もありましたが、まだ不十分でした。
いま、多くの有権者が、自民党政治にかわる新しい政治を模索・探求しています。こうした有権者に私たちの訴えを届けきり、一緒に新しい日本をつくるためには、国民の切実な願いにこたえた運動をいっそう強め、公約実現のために奮闘するとともに、なにより質量ともに強く大きな党をつくる――このことを参院選の痛苦の後退から導く最大の教訓として銘記し、奮闘する決意です。
(更新日: 2025年07月22日)